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アナタは今宵目撃する。

切なくて、温かい

聖夜に起きた

ちょっと不思議な

奇跡の物語を。

 

季節は冬。



宝石の王国ジュエルピア に住む妖精達は

クリスマスの夜に人間界の子供たちに届ける

 

プレゼントの準備に大忙し。





サンタクロースの手伝いをするため

 

プレゼントの仕分けの仕事をすることになりました。

 

ルビー サファイア エメラルド アクアマリン アメジスト トパーズ クォーツ。

 


久々の再開を喜びながらも、

 

7人の妖精たちはそれぞれのチームに分かれて

 

仕分けの仕事に励むのでした。

 

 

 


ー数刻後、

ルビー、アクアマリン、トパーズ、クォーツは

仕分けしたプレゼントをサンタクロースのソリへと運びます。


重いプレゼントを運ぶアクアマリンにルビーが声をかけた瞬間、

 

突然強い風が吹き、アクアマリンは飛ばされてしまいました。

 

 

アクアマリンを助けるために

ルビーも飛び出し

 

そのまま二人は『人間界へと続く穴』へ落ちて行ってしまいました。





ルビーとアクアマリンが次に目を覚ましたのは、柔らかな雪の上。

 

どうやら人間界の森に落ちてしまったようです。

 

互いの安全を確認し、二人が街を探そうとするとー

 

 

なんと、

 

サファイア エメラルド アメジスト トパーズ クォーツの5人が

 

空から落ちてきたのです。

二人が人間界に落ちてしまったことを知って、駆けつけてくれたのでした。

 

 

 

ー安心したのも束の間。

 

どこからかこちらに向かって走ってくる足音が聞こえてきました。

 

妖精たちは近くにあった木の上に身を潜め、じっとしていると

 

やってきたのは可愛らしい女の子。

 

 

 

女の子は立ち止まると、その場にうずくまって泣いてしまいます。

 

それを可哀想に思った妖精たちは

 

「僕らが見えなくてもいい、この妖精の光で温めてあげよう。」

と女の子の傍まで近寄り、温めようとしたその時

 

 

女の子と 目が合ったのです。

 

 

妖精を信じなくなったはずの人間が

 

妖精を見られなくなった人間が

 

涙で濡れた、キラキラとした瞳で

 

妖精たちの姿を確かに映していたのでした

 

 

 

 

 



ー聖夜の夜

夢見る少女の願いと


7人の妖精の魔法が奇跡を起こす。

 

 

 

 

 

 


 

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